2017年11月15日

全国市議会議長会研究フォーラムin 姫路 に参加して

一昨年の福島県での大会に続き、自身2回目の参加となる全国市議会議長会研究フォーラム。初参加のときは、総務省が後援しているにもかかわらず、政府に対し大変手厳しいパネリストの方々のご意見にど肝を抜かれたことをよく覚えている。また、そんな意見が出た時の会場からは、より大きな拍手が鳴り響いた。そして、その時、この国は、本当によい国だなと感じた。

今年の姫路で12回目の開催となり、全国から集まる地方議員で会場はごった返す。今回のテーマは、議会改革。国会と違い、地方議会は、二元代表制。市長が議案を提案し、議論の後、議会が議決する。その議決が得られなければ市政は前へと進まない。その意味で、車の両輪との表現が用いられることもあるが、やや違う感じがする。

パネリストの一人、川西姫路市議会議長は、会派の予算要望をまとめ、議会で執行部に対し予算議案のヒアリングを全部局に対し5日間ほどかけて行うとのこと。金沢市議会では、各会派がそれぞれに市長に提出している。なるほど、議会がまとまって予算要望を出せば、執行部に対しても、より大きな力となり、議会の存在感が増す。先日参加したJIAMの研修でも、可児市議会議長も委員会代表質問という形を作り出し、議会の存在感を高め、意見交換会で提出された意見を全て拾い、議運を通した後、各委員会で討議しているという対応をとられているという話を聞いた。カギを握るのは、議長。議長がどのような議会を目指すのか、そのために、全体でどれだけ汗をかけるのか。他議会の取り組みは本当によい刺激になる。どうやって金沢市議会に取り入れるかが課題ではあるが。

議会の信頼が全国的に落ちている。議会不要論まで飛び出す昨今で、パネリストの大山礼子先生は、なり手不足の現状と議員の偏り、無投票当選による民主主義の危機について問題提起された。また、金井利之先生は、徹底的な予算審議こそが、議会の存在感を高め、市長に対峙できる唯一の道とし、住民参加の工夫の重要性も指摘された。また、新川達郎先生は、たゆまぬ改革の努力と体系的に俯瞰して条例について検討する重要性を説かれた。

議会人として、3年目。石の上にも3年の月日が迫っている。もはや、新人という肩書きも脱ぎ捨てなければならない時なのかもしれない。初心忘れず。されど見えてきた問題にどうやって取り組んでいくか、思い悩む日々は続く。

 

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