那覇にモノレール視察

10月14,15日と沖縄県は那覇市にモノレールの視察に行ってきた。地元では「ゆいレール」の名で親しまれており那覇空港から首里城のある首里駅まで13キロ15駅で現在開業している(平成15年より)

金沢市議会議員は、それぞれ常任委員会と特別委員会に所属している。今回の視察は都市交通特別委員会のメンバーによるもの。そして目的地は委員会委員長と議会事務局の選定によるもの。

新幹線が開業した現在、いよいよ金沢市内の二次交通をどうするか、という問題が待ったなしの課題として上がっている。LRT(低床式次世代型路面電車)、BRT(バス高速輸送システム)など幾つかの案が上がっている中での今回の視察は、実際にモノレールに乗ってみること、モノレールそのものが金沢に適しているか否かのみならず、その事業そのものが抱える課題や問題をどうやって克服してきたか、また、さらに現在いかなる課題に取り組んでいるのかを実際に那覇市の担当者、第3セクターの事業者から話を聞くことが主な目的であった。

モノレールは路面電車の高架化されたもので、軌道の種類によって懸垂(けんすい)式と跨座(こざ)式があるが、ゆいレールは後者の跨座式。実際に時速28キロに乗ってみると、那覇の風景がゆっくりと高い位置から見れて大変気分が良い。観光客の外国語を話すみなさんも周囲を見渡しご機嫌の模様。車窓からは13年目のゆいレールは非常に順調に思えた。

そして、那覇市役所にて都市計画部 都市計画課 交通計画グループの柳川主査にレクチャー戴いた。那覇は3大都市に次ぐ渋滞都市で定時定速交通が昔から強く求められていたこと、既存バスとの調整に長い年月がかかったこと(営業補償に対する大きな隔たりのため)、パーク&モノライドも幾つかの駅で実施したり、何よりも成功のポイントとして挙げられた町づくり計画と共にモノレールの路線や駅位置を決めてきたこと、モノレールの走っていない地域に対する柔軟な施策の検討、車での子ども送り迎えが渋滞の大きな要因になっていること、首里駅からてだこ浦西駅までの延伸計画と浦西駅と高速道路を結び、駅に1000台のパーク&ライド駐車場を計画している等々、細かく聞かせて戴いた。定時性の確保ができたことに対するメリットは非常に大きいが、渋滞問題の解決には至っておらず、まだまだモノレールのみならず総合的な観点から交通問題の検討が必要とのことでした。それでも現在年間目標を超える一日41000名以上の利用者が存在することは、確実に渋滞緩和に貢献していると思われる。

翌日は沖縄都市モノレール株式会社にて、當間延長担当参与からお話を聞かせて戴いた。1日平均乗客数の統計資料で平成18年度までは需要予想と記されているのに、19年度からは乗客目標と記されているのは何故、という玉野議員の質問に、当時の社長が予想しているだけではだめで目標を掲げてやらないといけないという檄によって変えたという話が印象的だった。また、同じく玉野議員の質問に対し、人件費の関係で専務は置いていないという話もリアルだった。開業までの時系列も、モノレールの最初の導入検討が1965年。実に38年間を経て完成というのも如何にあらゆる方面との合意形成が難しいかを思い知らされた。最後に、司令室の村上さんから管理状況等の仕事とコンピューターの状況を教えて戴いた。

聞かせて戴いた話はまだまだあるけれど、やはり現場で見ること、そして、現場の方の話を聞くことの有意義さを痛感した二日間でした。お世話いただいた皆様、那覇市議会事務局の徳永主査様、金沢市議会事務局の八木主査様、ありがとうございました。