昨日のブログでもお伝えしたように、本日の夜7時から玉川子ども図書館にて、市議会意見交換会が開催された。今回のテーマは金沢マラソン。
金沢マラソンを支えていただいた各関係団体の方々と市議会との意見交換、その後、市民の皆様からの意見交換が行われた。
最初の各関係団体の方々との意見交換では、公共交通機関の北陸鉄道さんから、平和町や小立野方面のバスは金沢駅周辺までの乗り入れが厳しかったので成巽閣を起点にしたが、お客様の中にはこんなところで降ろされても、という表情をされる方も多く見られたので、来年度はせめて兼六園下まで運行したい。
そして、マラソン当日JRがストップした関係もあり、駅西が大渋滞したことを受け、駅西のマイカー規制を強くする要望が出された。
町会連合会からは、人集めに苦労したが、先日のごみ袋有料化問題でこじれた感情のせいで、各町会長さんらの人集めに支障が出ないかという危惧が示された。
そして、公民館連合会からは、交通整理員の補充、ランナーが投げ捨てる着衣の扱いの事前取り決め、沿道応援者のためのトイレの事前確保の要請の重要性、スポット応援の経費の補助の増額の要求が示された。
校下婦人連絡協議会はゴール会場での振る舞い鍋12000食を作って提供する役割を担ったが、ランナーの並び方や鍋の作り方に改良の余地を見出した報告。そして、コース全体のトイレ数の見直しの必要性が報告された。
公民館体育部連絡協議会は二日間の受付、コース沿道整理を担当したが、受付時間の混みあう時間の人員不足、応援スポットのランナーに対する角度の問題が提起された。
金沢市スポーツ推進委員協議会は、12日の配布物の袋詰め作業から、実際の受付、受け渡し作業を担当したが、新幹線到着のたび押し寄せるランナーとそのご家族らで予想以上にごった返した経験から家族、同伴者の待機所の設置、IDチェック、ナンバーカード、参加賞Tシャツの受け渡し場所の見える化の改善が要求された。
また当日、現場にて初めて会った市役所職員(主任さん)との事前打ち合わせは必要ではなかったか、と問題提起された。そして、車の迂回路を示す看板の設置などきめ細かな配慮についても言及された。
医師会からは、絶対に誰一人として心肺停止させない、という強い意思とそのためのしっかりとした布陣(それでも最低限度のラインだったとのこと)を配置したとの報告。雨と気温で低体温症が危惧されたがスタート地点で手渡したポンチョの効果で思ったより低体温症の発症が少なかったことの報告。次回への反省としてはゆっくり走るランナーへの栄養の不備が指摘された。
それにしても、絶対に誰一人として心肺停止させない、という強い意思には感動した。医師なだけに素晴らしいと。
市民ランナーとしては、チーム金港堂さんの代表さんがweb上のランネットでの評価を示し、ランナーの満足度を客観的に報告された。ご自身の商店街でも概ね好意的なよい反応だったこと。また、スタート地点のロープでのグループ分けを、壁に変えれば横からの侵入を防げることも報告された。
丁寧な反省や次回に向けた積極的な改善策の提示に、成功という二字を支える中核を担った皆様へ頭が下がる思いがした。
後半の市民からの意見の時間は、マラソンの成功を現場の観点でみるのもよいが、財政収支的にはどうだったのか、というご意見が2名様から。
進行役の中西市民福祉常任委員長は黒字であったことは間違いないが手元に細かい収支報告がないので後日HPで公開しますとの返答。
予算の収支も実際に公表される前に、次回もしますという発表があるのはおかしいのではないか、というご意見。
厳しくもあるが当然のことである。市民の税金を使い多くのボランティアを巻き込んでする一大イベントである。確かに収支も素早く公開すべきだった。
年間10本のフルマラソンに出場する市民からも、素晴らしい大会だったとのお褒めの言葉も頂いたが、市民マラソンの頃は子どもたちがたくさん参加できてよかったが、金沢マラソンになったら、ちょっと残念だ。子どもたちも走れる市民マラソン的なものも大変なのはわかるが開催して欲しいという要望も。
また、マラソンには関係ないが、市議の報酬が中核市で一位になるという答申を受けて、まつりごとをするものは「先憂後楽」なのに、このままでは市民に先んじて楽しみ、あとになっても憂えないのではないか。
賞与が3.1ヶ月分というが実際に3.1倍にしても金額が合わない。事務局に問い合わせたら計算式が違っていた。しっかりと正しい情報を出さないとだめです、というお叱りも。
市議会意見交換会が市民感覚に触れる大事な機会であるということを、また深く認識した次第だ。いろいろ考えさせられる夜。お集まりの皆様、誠にありがとうございました。