デジタルと紙。タブレットと図書館。鍵は図書館司書。

金沢市の教育委員会の長である、野口弘教育長が、このたび、全国中核市教育長会の会長に選任されました。各報道でも広く報じられましたので、ご存じの方もおられるかと思います。その際、教育長は、紙とデジタルのバランスというお話をされたと地元紙に報道されました。GIGAスクール構想が、いよいよ現実化される段に、デジタルと紙、という表現は、例えば、完全ペーパーレスをすすめるオフィスなどの流れとは、ちょっと異にする感じがしました。

より広義の紙があるのかと思われますが、先日各学校長を対象に開催された勉強会のキーワードから「デジタルと紙」を、「タブレットと図書館」と置き換えてみたいと思います。つまり勉強会では、デジタルの端末であるタブレットを文房具のように自在に使いこなすことを目指すことが言われました。けれど、タブレットはただの鉛筆ではありません。もちろん、鉛筆消しゴム、ノート、交換日記、色鉛筆、絵の具、郵便の機能ももちあわせますが、無限に広がるデジタル空間の中から、必要な情報を取り出してくることができるドラえもんのポケットのような機能も持ち合わせているのです!(ドラえもんのポケットは情報、というより、モノそのものを取り出してきますが)

つまりそれは、一人一つずつ、図書館を持ったと考えると分かりやすいのではないでしょうか。学習する際、調べ物が図書館に行かずしてできるのです。

この1年間、議会で、2回に渡り図書館司書の増員について質問してきました。おかげさまで新年度予算に、小学校の司書増員の予算が付きました。これは教育の振興につながります。図書館の道先案内人である司書が、図書館の楽しさ、活用の仕方、図書館の可能性の広がりを丁寧に子どもたちに伝えることができれば、それぞれの知的好奇心に応じて、さらに学びを深めることができるからです。

つまり、そういうわけで、デジタルと紙の鍵が図書館司書にあると考えたわけです。そして、小学校の図書館増員の次は、中学校の図書館増員を目指します。なぜなら、2校掛け持ちの図書館司書が片方の学校に不在のとき、中学校では、図書館そのものを締めて鍵がかけられているとお聞きしたからです。それはまるで、2日に1日は閲覧できないタブレットを持ち歩いている様なものだからです!