「すこやか」に書かれた新型コロナウイルス感染症について

金沢市医師会が発行し、回覧板でまわってくる「すこやか」というリーフレットがあります。その回ごとに、ある特定の病気などについて詳しく書かれたもので、非常に勉強になります。

書類の整理をしていたら、2021.2第178号が出てきました。タイトルは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について。

とてもわかり易く要点がまとめてあるので、本日は、おさらいのつもりで要約したいと思います。

まず、治療や予防について現在も調査・研究が続いていること。

大きさは、約1万分の1mmの球形のRNAウイルスで、王冠(ラテン語でコロナ)に似た突起状のスパイク蛋白質が名前の由来になっていること。

ヒトに感染する7種類目のウイルスであること。(1〜5種類目までは、普通の風邪の10〜15%を占める原因ウイルスで、あとの2種類は、2002年中国・広東省のSARSと、2012年アラビア半島で発生したMERS)

ヒトからヒトへは、「飛沫感染」と「接触感染」で感染し、飛沫は感染者の咳やくしゃみで発生する飛沫を吸い込むことでおこり、接触は、感染者の飛沫がついたものを触った手で目、鼻、口を触ることでおこる。

換気の悪い空間で、空気中に浮遊する微粒子を吸入するエアロゾル感染の可能性もある。

ウイルスが体内に入り込み、体に定着して増えることを『感染』という

感染後、さらにウイルスが増え、咳や発熱などの症状が出た場合、『発症』したと考えられる。

感染してから発症までの潜伏期間は、1日〜14日(平均5日)

感染者が、他の人に感染させる可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7〜10日程度。

発症の直前は特に感染力が強い時期(気づかぬうちに周囲にうつしてしまう)

感染者のうち80%は人にうつさないが、20%は多くの人への感染をおこす(クラスターを作りやすい)

症状は、発熱、乾いた咳、呼吸困難、倦怠感、筋肉痛、吐き気、下痢、頭痛、鼻水。また、味覚障害、嗅覚障害が特徴的(15〜30%)

発症しても、80%は軽症。2〜3日で熱も下がる。

20%の患者では、症状の悪化から中等症となり、酸素吸入や抗ウイルス薬の治療が必要になる。

中等症の患者は、2週間程度で回復する場合もあるが、全体の5%で重症となり、集中治療室での高度な治療を要する。(そのうちの2〜3%で致命的となる)

重症化をおこしやすいのは、高齢者と持病のある方。COVID-19全体での死亡率は2%程度ですが、70代は10%以上。80歳以上では、20%以上の患者が亡くなっている。

重症化リスクの高い持病は、心血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、慢性腎臓病、高血圧、高度の肥満など。

10歳以下の子供の感染者数は少なく、無症状や軽度の症状がほとんどで、重症化の例は少ないと報告されています。

現在、変異株の感染率が増えているため、この「すこやか」2月発行の状況から変化があると思われます。けれど、コロナ禍が長引く状況で、あえて、原点をみつめることは大事ではないかと思ってまとめてみました。

皆様のご意見をお寄せください。

後遺症、診断、治療、ワクチン、感染防止対策については、明日に続きます。