「すこやか」に書かれた新型コロナ感染症について2

昨日のブログにて、金沢市が回覧板等で配布している「すこやか」(金沢市医師会発行)で、新型コロナウイルス感染症について書かれた内容がわかりやすかったのでまとめさせていただきました。

本日は、その2として、後遺症、診断、治療、ワクチン、感染防止対策について書かせていただきます。

(後遺症)発症してから60日経過後も、嗅覚障害(19%)、呼吸困難(17%)、だるさ(16%)、咳(8%)味覚障害(5%)などの症状がみられます。また全体の24%に脱毛がみられます。これら後遺症に対する有効な治療法はまだ見つかっていません。

(診断)発熱や咳などの呼吸器症状があり、医師が必要と判断した場合、海外渡航歴や濃厚接触歴等がある場合、病原体検査を行います。

鼻咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液、唾液などを採取して、遺伝子増幅検査(PCR法、LAMP法など)や抗原検査が行われます。いずれも、検査を受けた時に、体の中にウイルスが存在しているかどうかを調べるための検査です。

ウイルスに対する抗体は、感染後から体内で作られ2週間ほど経過してから検査が陽性になります。このため、抗体検査は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるかどうかを調べるためのものであり、検査を受ける時点で感染しているかを調べる目的には使用できません。

(治療)軽症の場合は、経過観察のみで自然に軽快することが多い。症状に合わせ解熱薬などの対処療法を行う。

中等症は、入院して治療が必要です。肺炎があり、特に呼吸不全を伴う場合、酸素投与やステロイド薬・抗ウイルス薬などの投与を行う。ステロイド薬は、呼吸不全患者の死亡率を低下させる報告があります。新型コロナウイルス感染症の治療として、国内で承認を受けている抗ウイルス薬は、レムデシビルで、中等症〜重症患者に使用され、回復期間を短くすることが示されている。

重症ではさらに呼吸状態が悪化し、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)などの治療が必要になる場合もあります。不整脈や心筋障害といった心臓の合併症や、血栓塞栓症(脳卒中、深部静脈血栓症、肺塞栓症)といった合併症も見られ、それぞれに合わせた治療が行われています。

(ワクチン)通常より早いペースで臨床試験が行われ、開発されています。現在、高齢者から接種が始まっています。

(感染防止対策)3密(密閉・密集・密接)を避ける/身体的な距離を(最低1m、可能なら2m)/マスク着用/こまめな手洗い(石鹸・ハンドソープ使用)/アルコールによる手指衛生/室内の換気/環境の消毒(プラスチック・ステンレス上ではウイルスは2〜3日生存)/可能な限り流行地域への移動を避ける/発熱や咳、味覚障害などの症状を認めた場合、仕事・食事会等を休み、体調観察を行う

まとめとして、2020年11月下旬の情報をもとに作成されたことが書かれています。ワクチンの部分は、現状を考慮して加筆してあります。

これから、気温が上がるにつれてマスク着用にストレスを感じる季節になってきました。熱中症に多くの市民が倒れたら、救急搬送にも支障をきたすことが考えられます。その対策も含め、事前の対応が迫られます。

皆様のご意見をお寄せください。