2016年1月14日

平成27年度第2回金沢市廃棄物総合対策審議会を傍聴して

本日1月14日、午前10時から市役所内の会議室「兼六」にて上記の審議会が開催され、冒頭よりエンドまで傍聴しました。市民の関心が非常に高い問題とあり、新聞テレビ各社も同じく冒頭から会議終了までみっちりと取材に入っていた。会議では以下の2点が諮られた。

①家庭ごみ有料化制度の導入について

②廃棄物処理手数料の改定について

14名の審議委員のうち12名が出席した100分あまりの会議のほとんどの時間は①の家庭ごみ有料化制度の導入について費やされた。金沢市町会連合会副会長さんと、金沢市校下婦人会連絡協議会会長さんのお二人をのぞく、ほぼすべての方の賛成意見が出揃ったところで会議は踊った。

会議を踊らせた町会連合会副会長の発言は「この前の町会連合会会議の後、当局はどれだけの町会に説明に回りましたか。ほぼすべての連合町会が反対している中、この審議会が賛成になったからこのまま持ち帰って、はい皆さん有料化決定です、よろしくお願いします、とは到底言えません。このままでは、全ての町会の行事に悪影響を及ぼしますし、行政と町会の関係にもよろしくありません」というもの。ごみ有料化には各町会の現場での協力が何よりも大切なことは各委員も熟知しておられるため、この発言はかなりの影響力を持った。山野金沢市長のキャッチフレーズの地域コミュニティにとって危惧する事態が起これば、その責任は非常に重大だ。両論併記を求める副会長の意見を踏まえ、有料化の方向性は認めるものの焦らず冷却期間を置いて金沢市が環境局のみならず全部局で協力し各町会への説明を行う、といったところに落ち着いた。

それにしても、町会連合会副会長の山本さんの毅然とした態度と発言に、市民の声を代弁すべき市議会議員として見習わなければならないと頭が下がる思いがした。これぞ、長の名の付く人の鏡!そして、議会を報告するための「くまのもりお通信」を個別に配布している時に出会った50代の男性に「連合町会長がいれば市議会議員なんていらんのや」と言われたことを思い出した。

能木場校下婦人会連絡協議会会長も、大徳地区の独自のゴミ袋使用の取り組みや、明成小の育友会が取り組むゴミステーションを利用した古紙回収の例を取り上げ、有料化の前にすべきことやごみ行政に対する婦人部の思いをしっかりと伝えられた。

町会連合会、校下婦人会のお二方が毅然とした態度で反対を述べられた現状を審議委員の皆様と当局は重く受け止める必要がある。なぜなら、この審議会で最も多くの民意を代表するのはこのお二方だからだ。

家庭ごみ有料化制度の導入についてのパブコメの期間は終了しているが、市民が市当局や議員に対し意見を述べてはいけないという決まりは何もない。皆様からのご意見をお寄せ下さい。