昨日今日と、滋賀県唐崎市にあるJIAMこと国際文化研究所にて、表記の研修に参加してまいりました。議員になってから何十回とこの場所での研修に参加しておりますが、その都度、新たな学びと発見があり、それらを議会質問や、日常の活動に生かしてきました。
さて今回は、コロナ禍ということで、様々な対策を講じた形の研修となっていました。検温、マスク、手洗いうがい食事の際の黙食はもちろんのこと、グループ演習の際は、マスク+フェイスシールドで、座る椅子も、その都度明記する対応で、もしもの場合の追跡調査のための準備も万端でした。
初日の第1講は、名古屋大学の福和伸夫先生による「過去の教訓を生かした防災・減災」。日本の歴史を紐解き、500年に一度の大地動乱が起こっていること、またそれらの影響で、歴史が大きく動いてきたことを指摘されました。具体的には、869年貞観地震の前後に、疫病と富士山噴火、相模・武蔵地震さらに仁和地震が発生。時代が進み、1454年の享徳地震後には、長禄・寛正の飢饉、さらに明応関東地震、明応地震、永生の富士山噴火。そういうスパンで見ると、今は、東日本大震災、covid-19ときて、首都直下型と東南海地震の確率が極めて高まっており歴史が大きく動く、可能性が高まっている、とのことでした。そして、部屋中の家具の転倒防止措置の実施、耐震化工事の推進を求められました。また、エレベーター内の閉じ込め事象にも触れられ、首都圏のエレベーター数のあまりの多さから、政府はこの問題には触れようとしないこと。いざというときは消防は、火災の消化に追われ、救助対応できる可能性は極めて少ないことを指摘されました。まとめてして言われた巨大地震は、国家衰退を招くこと。地震対策は、事前対策が勝負、との意見に、身震いしてうなずいておりました。6月議会は防災をテーマに質問したいと思います。