令和3年度 市町村議会議員特別セミナーの2日目は「人口減少社会における地方自治体の役割」というタイトルで 明治大学の加藤久和明教授による講義と 「Society5.0時代の到来と行政のデジタル化」というタイトルで、越塚 登 東京大学大学院情報学環・教授の講義を聴講しました。
いずれの講義も、結論としては、これまでの行政スタイルではいけませんよ。人口減少社会/デジタル社会での行政スタイルに根本から変える必要がありますよ、というものでした。
加藤先生は、すべての行政サービスを自治体がこれまで通り提供することは難しく、近隣自治体と真剣に協力体制を構築していく必要性を強調されました。そして、若者が30年後の町のヴィジョンを描くことができるようにすることの重要性を説かれました
オープンデータの重要性を国に説得し、その施策をここまで進めてこられた越塚先生は、Society5.0社会で、これまでと同じ行政サービスをしていてはいけない。しっかりとデジタルを活用推進していくことを求められました。特に、ガバメントクラウドの活用と、官民データ活用推進計画の推進を求められました。
さらに、スマート救急車や、電力のスマートメーターを活用したフレイル検知システム、オランダ式園芸農業などを紹介いただきました。
また、我が国でしばしば見られる陥りがちな間違えとして、変えないためのデジタル化についても説明されました。(変わらなければ駄目なのです!)
これまでの10年より、これからの10年が大きく変わると言われているDXの世界ですが、行政も、市民福祉の質を落とすことなく、デジタル化と広域化に向けて取り組まねば、と感じた一日でした。
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