全国的に、クマの出没が増え、人的被害も激増しています。金沢市でも、目撃情報が届くたび、メールやHPで注意喚起しています。本市の場合は、現在のところ、致命的な被害には至っていませんが、他の県市のように、十分な警戒が必要です。
金沢市の場合、対策を担当しているのは、森林再生課です。(農林水産局)パトロールや、情報を受けての対策も行なっています。そして、クマ対策として柿の実などの早期収穫や、柿の木や胡桃の木の伐採、里山の下草刈りや、生ごみ等の放置の厳禁。また、ニュース等で発信されているように、ラジオなどの音を出すことを推奨されています。
中山間地域などの畑作業の際は、この音出しが効果的とお聞きしました。また、糞などの跡が見られる場合、また、再度訪れる可能性があることから、檻の設置も進めています。ただ、蜂蜜などの匂いで檻におびき寄せる仕組みのため、人が通行したり、生活圏に近い場所での設置は、慎重を要するため、土地所有者の許可も含め、森林再生課が現地で確認して設置しています。市内ですでに何ヶ所も設置されているとのことでした。
そもそも、奥山がクマの居住地域であるにもかかわらず、著しい温暖化等の影響で餌となるブナやコナラなどの実の不作が原因となって、全国的に人の居住圏まで彷徨い餌を求めるクマが激増する状況の根本原因についても短期、中長期的な対策が求められます。人だけではなく、動植物にとっても厳しい生存環境になりつつあることも押さえておく必要があると考えます。
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