昨日の午前中に、湯涌温泉総湯白鷺の湯の奥にある、玉泉湖の周囲に、遊歩道が整備され、金沢湯涌ホタルの里の開設式が執り行われました。
所管が、環境政策課でしたので、経済環境常任委員として参加させていただきました。
まず、山野市長が、挨拶され、生物多様性の保全を掲げる本市として、玉泉湖周辺の生き物とふれあい、自然とのつながりを再認識できる場として開設されたこと。金沢ホタルの会の協力や地元の皆さんに感謝を伝えられました。
そして、久保議長が、環境教育の場としての活用を求める祝辞を述べられ、その後、地元観光協会の安藤有会長が謝辞を述べられました。
そして、最後に、金沢ホタルの会の新村光秀副会長が、「金沢のホタルについて」お話くださいました。
昭和62年から始まった本市小学生によるホタル調査の歴史や、その間、ゲンジボタルは、市内に張り巡らされた用水の存在と、その浄化や、田んぼの存在などで、個体数はほぼ維持されているとのことでした。
しかし、里山に生息する傾向が強いヘイケボタルは、農業従事者の高齢化や後継ぎ不在などで稲作放棄地の拡大につながり、それらがもとで、減少しているとのことでした。
金沢ホタルの会では、8年前よりヘイケボタルの養殖に励み、現在は玉泉湖にて100匹を超えるまで増えたとのことでした。
新村光秀副会長は、かつて市の職員で、その頃からホタルの観測やホタルの生息域の環境保全に力を入れておられ、様々な活動を経て、退職の後も、市から市内全域のホタルの里としてふさわしい生息域の調査も依頼され、提案されたいくつかの場所から、このたび、玉泉湖周辺が、まず最初に選定され、整備されたとのことでした。
また、湯涌地区では、平成25年より、連合町会長の山本さんを中心に花咲く湯涌のプロジェクトとして湯涌の宝は何か?自慢できるものは何か、について多くの町民で話し合いってきました。
そこから、湯涌地区にたくさん飛んでいるホタルが宝では、との意見が出て、ホタルで湯涌地区を盛り上げよう、となって、ヘイケボタルの養殖などにつながり、今日を迎える運びとなりました。
また、玉泉湖についても触れられ、これまでは水が溜まっている池という感じでしたが、平成20年の大雨の際、水路ができて、水がきれいになったとのことでした。(玉泉湖は、もともと、浅野川水系の湯の川をせき止めて造られた周囲500メートルの人造湖)
市長も、金沢湯涌ホタルの里の開設が、まずは地元の皆さんにとって憩いの場所であり、愛される場所となるよう望まれ、それが、観光客も含め、多くの人が訪れる礎になると話されましたが、その通りだと思います。
ホタルの会では、養殖等を一緒にするメンバーを募集しているとのことでした。
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