2025年11月5日

議会運営委員会 視察

本日から、移動日も含め3日間の議会運営委員会の視察が始まった。まず、宇都宮市議会へ。目的は、今年度より本格運用が開始された会派持ち時間制の議会質問のやり方について。

議事課職員による説明の前に、塚田議長よりご挨拶。宇都宮は、渡辺貞夫さんのご実家があり、まずJAZZの街であること。そして、バーテンダーのオリジナルカクテルの町としても知られ、最後に、言わずと知れた餃子の町としての説明。会議室の背景にも餃子のポスターが貼られていました。

説明は、各議会日程で4日間かけて行われる議会質問で、前回の統一地方選挙後、質問したい議員の数が増え、これまでの4日間で4人ずつ(各75分)という枠では収まりつかず、質問の「機会の公平性」という観点を柱に、仮に45人の宇都宮市議会議員が全員質問を希望してもできるように、一問一答方式の20分枠をベースに、会派の人数ごとの配分とし、それを会派内でやり取りし、質問者と質問時間を決めるやり方に変更しました。結果として、これまで16人が上限だった質問者の数も増え、執行部の答弁も、一問に答える形式のみとなったため(これを機に一括質問方式をやめました)傍聴された市民から分かりやすくなった、との反応も頂いている、とのことでした。

金沢市議会も、宇都宮市議会と同じく、先の統一地方選挙後から、質問希望者が増えました。そこで、この会派持ち時間制がどのような効果や反応があるのか、との調査目的での視察となった訳ですが、一利あるようにも感じましたが、これまでの75分から最短20分への変更は、多くを質問したい少数会派の議員にとっては厳しいものがあるとの意見もあることもお聞きしました。

現在、金沢市議会では、質問したいう議員は全てその機会が認められる建前で進められています。少子化や気候変動など、それに関連して様々な課題が山積する現状において、しっかり議員の質問の機会が守られる議会の伝統を堅持するとともに希望する議員が本当に全員しっかり質問できる環境の整備も大切な要素です。

皆様のご意見をお寄せください。