本日、姫路市で開催された全国市議会議長会研究フォーラムの2日目は、【課題討議】と称して、議会基本条例のこれまでとこれからを考えた。コーディネーターは昨日のパネラーの新川達郎先生。事例報告者として会津若松市議会議長の目黒章三郎氏、四日市市議会議長の豊田政典氏、伊万里市議会前議長の盛 泰子氏の三方が登壇された。昨日のブログで紹介した可児市議会と同じく、会津若松市議会も市民意見を起点とした政策サイクルを実現していた。意見交換会が縮小傾向にある金沢市議会と同様な問題点をクリアして、このサイクル実現は金沢市議会も大いに学ぶべきである。市民あっての市議会。まずは、ここからである。
「議会改革」という言葉そのものが陳腐化していると指摘する目黒議長は、そうであっても議会改革は、議会活性化の事始めであると力説された。また、はじめて当選された際の議長、副議長の選考で、会派力学や長老のご意向的な雰囲気で決まることに大いに疑問を感じたことも述べられた。この点は、少なからず自分も疑問に思っていた点である。目黒氏は、議長選挙で立候補する者が、公約を掲げ、それを文章化し各会派に配るところから始められた。当選できなくても、議会の方向性を示したのである。対抗する会派も同様に、文章を他会派に配布し、その動きがやがて、議長選挙での「所信表明会」の実施へと繋がったとのこと。確かに、各議員が選挙のときには、自分の思いを広く訴えて選ばれて議員になったのに、その議員の代表を選ぶ際に「頼んわ」だけでは、市民感情的に納得がいかないはずである。同様に、伊万里市の盛さんは、初当選した際、議会について「秘事口伝」の世界であると感じたと述べられた。開かれた議会はどこに?といった感じである。金沢市議会でも議長選出の際、他の議員に所信表明する機会が与えられる。しかし、先進議会にみられるような議会改革や、具体的な議会の方向性を示したものは残念ながら示されなかった。今回のフォーラムには金沢市議会から22名の参加者があった。また活発な意見交換ができれば喜ばしい。
四日市市議会の豊田議長からは、議会だよりに、アンケートを折り込む計画を示された。この考えは、自分もそうすべき改革の一つだと思っていたので心が熱くなった。問題は、経費。かかる経費についてどのような考えなのかも踏み込んで聞きたいポイントの一つだった。
あっという間の二日間。大いに学ばさせて頂きました。ありがとうございました。研修好きな私に会派の代表の玉野議員がよく言われるのは「どれだけ勉強しても、実際に生かさなんだらなんにもならんぞ!」ということ。
返事はこれしかありません。「はい、了解いたしました!」